第77回 日本矯正歯科学会学術大会 2日目3日目(横浜)
昨日は前夜祭のようなもので、“口腔機能発達不全症とは?”というお題目で、色々な角度から見た話でした。(詳細は前ブログに掲載)
今日から2日間が本会です。歯科矯正学分野でも色々なことが研究調査されているのですが、その最先端の話をこの本会で聞いてきました。
埋伏歯(歯肉の中に埋まっていて、口腔内に出てこられない状態)がテーマのセッションでは、顎の大きさが小さいことにより埋伏歯は生じると、複数の先生がおっしゃっていました。また、通常出てくる歯が2年以上たっている場合は、歯が埋まったままの可能性があると指摘していました。
5年程前より言われ始めている、加速矯正というのがあります。これは通常より早く歯を動かすために、器械などを用いて行う方法があります。講師の先生が言うには、企業側の甘いキャッチコピーがついて、エビデンスがないいわゆる十分な科学的根拠のない未承認の医療機器や、承認はされていても、使用法を変えていわゆる適応外のものに使用していと言及していました。いわゆるマウスピース型の矯正治療や針金で行われている矯正治療に併用しているものです。これを聞いて、まだ十分な精査がなされていないのであれば、少し時間をとってエビデンスがでてからの使用が、治療上安全かと感じました。
2018年11月30日 (金)
カテゴリー:参加学会・セミナー