第24回 日本成人矯正歯科学会 秋季学会セミナー(千代田区)
日本成人矯正歯科学会のセミナーに参加してきました。リンガルブラケット矯正法(舌側矯正法、裏側矯正法)のお話でした。
リンガルブラケット矯正法は、1970年代から日本の先生が考えられた治療法で、50年近い歴史があります。しかし、このリンガルブラケット矯正法は、当クリニックでは開業当初から取り入れていますが、取り入れていない矯正専門の歯科医院も少ないのが現状です。そのため、今回の講演では基礎的なことが中心のお話でした。
顕微鏡レベルでの話は、私が北海道大学に在籍したころからあまり変わりはなく、臨床においては知識の整理ができとてもよかったです。なかでも特に印象に残ったことは、装置の特性上、歯ブラシは2,3種類用意をして、部位により使い分けたほうが良いとの話でした。角度を変えて、歯や装置に当てることによって、1本の歯ブラシでできなくもないので、特に患者様から聞かれない限りは、紹介していなかったのが現実でした。今までは、もちろんわかっていたのですが、複数の歯ブラシをそろえたり、磨き分けたりすることは患者様にとって面倒なことかと思っていたのですが、リンガルブラケット矯正法を選ばれた患者様は、デンタルIQが特に高いということもあるので、明日の治療から患者様に複数本の歯ブラシについて紹介しようと思いました。
2018年12月1日 (土)
カテゴリー:参加学会・セミナー